地元新聞に市民スポーツの結果・記録だけが載る投稿型のページがあります。ページにびっしり詰まった文字のなかから、知り合いの名前を見つけだして、「ほー 相変わらず頑張ってるな」などと、まるで「消息欄」でも見るような気分です。

その中で特に最近目立つのが中高年スポーツの結果。先日、試しに40歳以上と思われるものをピンクの蛍光マーカーで塗りつぶしてみました。すると、なんと見開き2ページの紙面の半分近くがピンク色に染まったのです。これには少しばかりオドロキました。ちょうど県内規模のオーバー60のレクスポ大会があったということもありますが、まさに中高年スポーツの時代到来を実感する結果でした。

今のところ圧倒的に多いのは「グランドゴルフ」ですが、団塊世代の退職が進む今後はますます多くのスポーツに広がりを見せていくことになるでしょう。そのエネルギーは、きっとこれまでの中高年スポーツのイメージを変える新しいスポーツシーンを創り出す...と、半ば期待を込めて、そう思うのです。

その受け皿は? と、心配になることも多いのですが、おもしろい時代がやってきたことは、確かなようです。

最近の中高年スポーツの話題といえば、67歳で北京オリンピックの代表に選ばれた馬場馬術の法華津選手のこと。初めての五輪への出場は64年の東京大会障害飛越。その後、代表に選ばれながら馬の検疫で不出場を余儀なくされたソウル五輪(88年)をはさんで44年ぶりの五輪出場になります。

もう一人、75歳で世界最高峰・チョモランマ(8848メートル)登頂を目指しているプロスキーヤー、三浦雄一郎さんも話題の人です。成功すれば世界最高齢の登頂記録となります。三浦さんは5年前にもチョモランマ登頂に成功し、当時の最高齢記録を達成しています。

ふたりはともに世間では高齢者、後期高齢者と呼ばれる世代。若い頃どんなに鍛えていたとしても、ちょっと怠けていればすぐに"ただの人"に戻ってしまう年齢です。体力維持への努力は並々ならぬものがあるでしょう。そしてなにより感心させられるのは、常に自分自身をより高みへと導いていくモチベーションの高さ。

レベルは違っても、余暇をみつけて日々マイスポーツにいそしむスポーツ市民にもそれぞれの「オリンピック」・「チョモランマ」があるはずです。その思いと重ね合わせながら二人の活躍を見守ることにしましょう。

2008年5月

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